第1177回
■豊田大志さんからのＱ（質問）：ハイアールの今後について

いつもながらの貴重なお話を心より感謝申し上げます。
さて、海爾電器集団の今後の展望について、
ご教示たまわりたく思います。
「Ｑ永漢の中国株で儲けましょう」119頁に記載されて、
「ギョウザ株」からの出世を喜びました。
ところが中間決算が赤字となり、株価は半値近くになりました。
会社の組織改革は順調に進んでいるのでしょうか。
「休克魚を食う」原則は着実に実行されているのでしょうか。
先生のお考えをお示しいただきたく思います。
よろしくお願いします。

■ＱさんからのＡ（答え）

名前をハイアールに変えた会社の株を
後生大事に持っておかれるとのことですが、
一頃の半分以下の値段になってしまったと思います。
私はいまの値段のちょうど倍くらいのところで
全部売ってしまいました。

その理由は
ハイアールがこの会社を使って
洗濯機を作るようになりましたが、
実際に会社の業績にあらわれるのには
かなり時間がかかるからです。
大体電気製品みたいに
一般耐久消費財というのはいくらでもできてくるんですね。
しかもみんなで競争しますから、
いまのような時代は原料高の製品安で頭が痛くなるのが
家電製品のメーカーの共通の悩みじゃないかと思います。
したがってこの株を長く持っているよりは
もう少し違った考え方に切りかえた方がいいと思います。