第1157回
■mstkさんからのQ(質問):素人が書くときの構想のポイントやコツ

はじめまして。
先生の教訓に満ちた幅広い著書を愛読させて頂いております。
なかでも台湾に戻られてから、香港、
そしてまた東京へと戻られるまでの体験談が
つよく私の心に残っております。

直木賞作家でもある先生にお伺いしたします。
先生はご自身の体験や、
ご経験から生まれる視点のほかに挙げるとすれば、
書くにあたって
どのような点に気を配られておられるのでしょうか。
またその為に普段の生活の中で意識されている事や、
素人が書くときの構想のポイントやコツなどもございましたら、
何卒ご教授の程よろしくお願いいたします。


■QさんからのA(答え)

お聞きいただいていることの中には
小説に対する分と、社会評論に対する分と、
お金儲けについての分が一緒になっていますけど、
それぞれに物を見る所は違うと思います。
小説の場合は人間の生活のことを文章に書くわけですから、
絵空事と言ってもよろしいわけです。
小説で人にどう評価されるかということは
一つは芸術作品としてどう見るかということと、
もう一つは何を訴えたいのかということです。
私の場合には当然文学作品として人に評価してもらいたいし、
また自分が力いっぱい人に訴えたいということもあったので、
それが私の作品になったと思います。

社会評論ということになると、
今度は物の考え方の問題ですから、
思想と言ってもいいと思いますけど、
その思想がどの程度多くの人に認めてもらえるか、
また賛成してもらえるかということを中心として考えると思います。

そしてお金儲けということになりますと、
正しいか正しくないかによって
結果がお金という形で現われますので、
いつもそれが正確であるということを踏まえて、
世の中の新しい変化を正しく見れるかどうかを
中心として物を考えます。
但し、そういう考え方は時代と共に激しく変化しますので、
一つの考え方に固執しているわけには行きません。

そういう意味で、私が小説を書いた時の生活態度と
株の将来はどうなるかということについて考える時の態度は
自ずから違います。
一人の人がその全部を上手くやるのは
なかなか難しいですね。


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