第1143回
■天山さんからのQ(質問):上海のマンションの今後の動き

いつも興味深く拝見させて頂いております。
今上海に住んでおり、
これからも住み続けようと考えておりますので、
マンションの購入を考えているところです。

Q先生の指摘の通り、マンションの価格は下がっているようですが、
何が原因でバブルは破裂したのでしょうか?
上海市内には以前にもまして
マンション(特に高級マンション)は建築中です。
多分今年の後半あるいは来年の前半に
集中して売り出されるように思えます。
しかしながら私などには
上海での不動産の動きは全くよくわかりませんので、
以下の点についてQ先生に教えて頂ければ幸いです。

不動産の下落は政府のどのマクロ政策がきいたのでしょうか?
そしてその政府のマクロ政策は
不動産価格がどのくらいまで下がれば解除されるのでしょうか?
上海のマンションの今後の動き
或いはどの時点で買えばよいのでしょうか?
よろしくお願いします。


■QさんからのA(答え)

何が原因で中国のバブルが破裂したのですか、とお聞きですけど、
私は中国の経済はバブルだと思っておりません。
バブルが起るのは社会の需要がほぼ満たされて、
それに対して供給がなおも増えるという客観情勢が前提になります。

中国ではまだ大半の人が自分の家を持っておりません。
自動車も持っておりません。
ですから家を建てるのも自動車を買うのも
これからもっと増えると思うんです。
いまはまだ一足先に金持ちになった人が、
自分の金の余裕に任せて、自分の家があるのに
3軒も4軒も家を買っているに過ぎません。
それをバブルに見立てる人がいますが、
90%以上の人が自分の家を持ってないんですから、
家を建てるビジネスはやっと緒についたばかりです。

ただ何回も言うことですけど、
中国の不動産の上げ下げというのは
株に負けないくらい激しいんです。
ですから買う時期を間違えると大損をする。
しかし損をしたと思ってしまったと思っても、
しばらくガマンをしていると値上がりがはじまって
昔自分が買ったよりも高い値段になるということの繰り返しです。
ですから、高いところで買って
しまったと思う時間が長くなりすぎないように、
よく研究して安い所を買うのがいいと思います。


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