第1110回
■T.O.さんからのQ(質問):上手な撤退法

いつも楽しく拝読いたしております。
「退屈が一番嫌い」という先生の信条は
まさに中国の歴代皇帝の人生です。
毎年新事業を立ち上げられておられますが、
スクラップ&ビルド、見切り千両と言いますが、
断念、廃業の決断、どうせ廃業するのだとしても、
なるべく損を最小限度にしたいと思いますが、
その辺の先生のお知恵を拝借致したく思います。
よろしく御教授ください。
勿論状況は皆異なりますが、
先生の経験からの一般論でもかまいません。

先生の書物には、
上手な撤退の方法、廃業の仕方に関するテーマが
少ない感じがします。
たまには、このようなテーマで
詳しくお知恵をお聞かせ下さい。


■QさんからのA(答え)

仕事を始める前から撤退する時のことは
いくら私でも考えません。
どうやったら成功するかということに力を入れます。
ただし仕事は思うように行くとは限りません。
私だって本当に成功しているものは、
おそらく十に一つもあるかどうかです。

ただし、人に迷惑をかけて
自分が手を引くわけには行きませんので、
仕事をやっているときに考えることは、
例えば日本の場合は手形で払ったりしますが、
私はまず手形で払わないで支払いは全部現金でやっております。
でも人からもらう金は
2ヶ月先、3ヶ月先に現金ということもあります。
会社の整理をする時は未収はあっても未払いはありませんので
肩の荷は軽くてすみます。

日本でそんな思いをしたことはありませんが
台湾でそれを経験した時は成長経済の時代でしたから
土地が値上がりをして、それが全体の損をカバーしてくれました。
おそらく、いまの中国で仕事をやる場合は
ただ場所を借りてやるのではなくて、
不動産を手にいれて資産を持っておれば、
清算をする場合には、
格好のつかないことにはならないですむと思います。


←前回記事へ 2005年9月14日(水) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ