第1092回
■主婦さん
からのQ(質問):南水北調は汚水北調

邱先生 毎日、楽しくHPを拝見させていただいております。
ありがとうございます。
さて、「南水北調」について質問です。
私は、北京オリンピック、上海万博の開催される
中国の発展に期待しておりますが、
この度「南水北調」が「汚水北調」であった
と懸念されているというニュースを知りました。

人間が生きていくうえで、水は本当に大切なものです。
工業が発展すれば、
必ず水の問題は浮上してくると思っていただけに、
事態を深刻に感じております。
中国がどのように汚水を清水に濾過させるのか興味があります。
アジア諸国でも、共通する問題なので、
これが解決できたらまさに鬼に金棒となります。
汚水を清水に変える、
例えば機械、例えばビオトーブなど手がける会社を
知りたいと思いました。
シンガポールでは排水を飲料水として販売している
という内容の番組を5年ほど前にテレビを通じて知りました。
国同士が争うよりも、研究協力して、
水の問題が早く解決するといいですね。

株式投資を考え水の研究に力を入れている会社を探しておりますが、
私ではすぐに見つけられません。
邱先生は、御存知でしょうか?
また、邱先生ならどうやって調べますか?
逆に私がメディアに踊らされているのでしょうか?
水を通して、日中友好など良い方向への発展を望んでおります。
大変初歩的な質問で恐縮ですが、是非お知恵を拝借下さい。
よろしくお願いいたします。


■QさんからのA(答え)

水の問題は人類の歴史と同じぐらい長いきびしい問題です。
でも不自由しない限りは、
誰も水のことなんかあまり深く考えないと思います。
日本のように水のきれいな所に住んでおりますと、
水の問題があまりありません。
でも私のように1ヶ月の間にあちこち動き回っていますと、
たとえば北京なんかでは
飲む水そのものがかなり問題になります。
中国でお茶を飲む習慣が普及したのも、
水が悪いからお茶でごまかしたのが始まり、
という説もあるぐらいです。
私は日本の国ではじめて水処理の仕事をはじめた
栗田工業の栗田春生さんとは親しくつきあってきましたので、
早くから関心を持ってきました。

でも、中国ではまだそこまで皆が関心を持ってはいません。
経済がかなり発展して環境汚染が進まないと
法による取締りも始まらないでしょうし、
そのためにお金を使うようにもならないと思います。


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