第1080回
■まさにかずだねさん
からのQ(質問):人生における結婚の意義

邱先生、ご無沙汰しております。
まだまだ未熟者ですが、私も齢40を過ぎました。
孔子の言に「四十にして惑わず」とありますが、
40を過ぎてからの方がいろいろと惑うことが多くなってきました。
40前は将来についても今までの人生についても
それほど疑問を持ったことは無いのですが、
先が短くなってきたからでしょうか?

昨年は商売変えをしましたし、
最近結婚についてもどうしたものかいろいろと思案しています。
兄弟、親戚、友人は皆結婚し、次の世代を育てています。
自分は今とても充実した仕事につき、生活も安定し、
幸福感のあるくらしをおくっています。
人生における結婚の意義について
先生の見方、考え方がありましたらお教えいただきたく、
宜しくご教授願います。


■QさんからのA(答え)

孔子は論語の中で「四十にして惑わず」と言ったので、
四十歳のことを不惑と言います。
私も自分が四十歳になった時に、
これで迷わなくなるかと思ったら、迷いは一向に減りません。
何を迷わなくなったかと言うと、
四十を過ぎても人間は変わらんものだ、ということを
迷わずに悟るようになったという意味ではないでしょうか。

例えば私たちが十幾つのころ、
二十歳を過ぎたお兄ちゃんを見ると
ものすごく大人に見えました。
二十歳を過ぎて見ると、自分はまだまだ子供で、
四十くらいの人が大人に見えました。
ところが四十になってみたらまた同じだ、ということで、
自分を見る目に迷いがなくなったという具合に
私は解釈しています。

それでも時代は少しずつ変わります。
昔はまあ結婚しないとダメ、というのが常識でした。
それが今では結婚制度そのものが崩壊に瀕してますから、
どうしても結婚しなきゃということは無くなったんです。
結婚は人に言われてするもんじゃなくて、
たまたまそういう人にぶつかって
「結婚しよう」と思えばすればいいんです。
それでもやっぱり間違えることはあるわけですから、
間違いはいつまでも続く、
ということを記憶出来る歳になったんだと思うことです。
そうは言っても、
なるべくなら間違えないように心掛けて下さい。


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