■QさんからのA(答え)
孔子は論語の中で「四十にして惑わず」と言ったので、
四十歳のことを不惑と言います。
私も自分が四十歳になった時に、
これで迷わなくなるかと思ったら、迷いは一向に減りません。
何を迷わなくなったかと言うと、
四十を過ぎても人間は変わらんものだ、ということを
迷わずに悟るようになったという意味ではないでしょうか。
例えば私たちが十幾つのころ、
二十歳を過ぎたお兄ちゃんを見ると
ものすごく大人に見えました。
二十歳を過ぎて見ると、自分はまだまだ子供で、
四十くらいの人が大人に見えました。
ところが四十になってみたらまた同じだ、ということで、
自分を見る目に迷いがなくなったという具合に
私は解釈しています。
それでも時代は少しずつ変わります。
昔はまあ結婚しないとダメ、というのが常識でした。
それが今では結婚制度そのものが崩壊に瀕してますから、
どうしても結婚しなきゃということは無くなったんです。
結婚は人に言われてするもんじゃなくて、
たまたまそういう人にぶつかって
「結婚しよう」と思えばすればいいんです。
それでもやっぱり間違えることはあるわけですから、
間違いはいつまでも続く、
ということを記憶出来る歳になったんだと思うことです。
そうは言っても、
なるべくなら間違えないように心掛けて下さい。
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