第1053回
■マサさん
からのQ(質問):成功のための独身主義

いつも興味深く拝読しております。
私は某都市銀行に勤務していますが、
30歳という年齢もあり、このところ周囲から結婚について
さまざまなプレッシャーがかかってきています。
私自身は、現在家庭を持つことに興味はありません。
グローバル時代の到来と、
思い描いている将来の身の振り方を考え合わせ、
今は家計のヒト・モノ・カネを、
できるだけ流動性の高い状態にしておきたいと考えています。
その意味で、結婚は
人生の可能性を狭めてしまう選択肢ではないかと、
むしろ敬遠している状況です。

私見ですが、独身主義は今後、
社会的成功に近づくための手段として、
市民権を得ていくのではないかと思ってもおります。
家庭に対する価値観は、人それぞれに異なるものでしょうが、
ぜひ先生のご意見を伺えれば、と思います。
どうぞよろしくお願いいたします。


■QさんからのA(答え)

これまでの結婚の制度は、社会を生きていく上で
この方が役に立つということで定着したものです。
しかし、これは環境の変化によって次々と変わります。
アメリカのように結婚の半分は駄目になるというのもあるし、
したがって、離婚を前提とした
自分のスケジュールを立てている人もたくさんおります。
あなたも結婚なんかしなくてもやっていけると思えば、
それでも構わないんじゃないですか。

昔と今の一番違うところは
人生80年になって、
昔だったら、娘か息子が結婚したら
旦那もすぐくたばってくれたので、
多少不満があっても我慢ができたんですけども、
今はなかなかくたばってくれませんから、
そのことも頭に入れて
結婚制度を見直さなきゃいけない所に置かれています。

結婚しなくてもちゃんとメシは食っていけるし、
セックスの問題だって片付ける方法はいくらでもあるわけですから、
何もこうしなきゃいけないということはないと思います。
もし私があなたの年だったら、
多分あなたと近い考え方をするでしょう。
でもそれは一緒になりたいと思う人が現れないことが前提です。


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