第1034回
■Oさん
からのQ(質問):日本人の気質について

漠然とした質問ですが、
邱先生は、現在の日本人の気質について
どのようにお感じでしょうか。
それは昔と異なるものでしょうか。

もうひとつお聞きしたいのは、
邱先生は、何カ国語を話されるのでしょうか。
当然、日本語、中国語、英語は話されると思いますが、
ドイツ語、フランス語、その他もマスターされているのでしょうか。
語学の習得方法についてご教示ください。


■QさんからのA(答え)

日本人の気質というのは、
そういう環境に育って、自然に出来上がったものを言います。
例えば、私がいつも
「日本人は職人気質で、中国人は商人気質」
と言ったりいたしますけど、
それは大雑把な傾向のことでありまして、
実際にはどこの国だって、
商人気質なら商人気質、職人気質なら職人気質だけで
できているわけではありません。

例えば、日本人の気質の中には、
職人的な気質もありますけど、侍的な気質もあります。
明治になり、江戸時代の藩がなくなって会社組織になったら、
会社組織の中の在り方が
侍のシステムにそっくりになりました。
若い人のちょんまげを見たらわかります。
どうしてかと言うと、殿様が年を取ると頭がはげて、
髪の毛を結っても真中しか結えなかったんです。
それを見て若い人も右へ倣えをしたのがちょんまげ、
という具合に私は思っております。
社長が「相撲がいい」と言えば、
「そうですね。相撲がいいですね」と言うし、
ゴルフが好きだったら、「やっぱりゴルフですね」と言うのと、
基本的に同じです。

しかし、50年前に比べて
日本人がお金の話をするようになったのは、昔と違います。
お金を中心とした社会に生きるようになった証拠です。
したがって、どういう気質に変わるかは、
置かれた環境によるといってよろしいんじゃないでしょうか。

次に、私は日本語、中国語、英語と、
そのくらいは何とかしゃべれます。
但し、中国語といっても色々ございまして
今皆さんが習っている中国語は北京語ですけど、
その他に、私は台湾の言葉である福建語と広東語をしゃべります。
お互いに全然通じませんから
私が家内と話をするのと、
台湾の従業員と話をするのは一緒に座っていても
お互いに何を言っているのかさっぱりわかりません。

ドイツ語とフランス語については、
学校時代に習ったり、アテネ・フランセに通って
一通りはやったので料理のメニューぐらいは読めますけど、
とてもしゃべれる所までには至りません。
言葉はコミュニケーションのためには必要なものですから、
なるべくたくさん覚えるに越したことはありません。
みんなが知っている言葉を覚えても、
メシのタネにはなりませんけど、
みんなが知らない言葉を知っておれば、
これを翻訳してくれとか、この仕事をやってくれ
とかいう話が飛び込んできます。
エチオピアの言葉を覚えるとか、
ボルネオの言葉を覚えるとかいうのも一つの選択です。


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