第948回
■C
さんからのQ(質問):中国での介護ビジネス

私はいま、医療福祉の分野で勉強している学生です。
中国の成長に期待しており、
少ないですが中国株なども購入しております。

今現在、日本の高齢者問題は加熱しており、
Qさんも言われていますように、
マンパワーの不足などを様々な問題を抱えています。
高度経済成長、一人っ子政策など
中国もそうなる要因を孕んでいると思われるのですが、
Qさんはどうお考えでしょうか?
またコムスン等、介護ビジネスは中国にもできるのでしょうか?


■QさんからのA(答え)

いまあなたが心配しているような
高齢化とか少子化とかいうことは、
私はいまから37年前に産経新聞で連載をして書いたことがございます。
その時に私が言ったことは、
女の人は子供を産まなくなる。
日本人はみんな金持ちになるから、
医療が行き届いてだんだん死ななくなる。
そうするとみんな年よりだらけになって
年金のお金を払ってくれる人が減って、
もらいたい人ばかりになってしまうから、年金をもらえなくなる。
そんなことを言っても、誰も信じてくれませんでした。

でも私とかみさんは厚生年金に入らなかったんです。
今になってやっと
年金がもらえなくなるといって騒いでいるわけですけども、
同じことが中国でもいつか起こると言っていいでしょう。

でも、今は自分の国で現に起っていることについて
心配をした方がよろしいと思います。
他国の人のことを心配しても、あまり自分の役に立ちません。
そういう世の中を自分たちはどうやって生きていくかについて
眞剣に取り組んで下さい。

私自身は先ずいまの福祉政策に疑問を持っています。
いまの福祉とは
子供が親の面倒を見る代わりに、
税金を払って国に見させるというやり方です。
身内の面倒は身内が見たほうがいいと私は思いますので、
このままの形ではうまく行かない時が必ず来ると思っています。

自分の親の面倒を見るというのは大変だけど、
親の方から見れば年を取ったら
養老院に入らなければならないというのも情けない話です。
そうした反省をする時期が
あまり遠くない将来に来るんじゃないでしょうか。


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