第930回
きくのすさんからのQ(質問):非流通株の存在

Qさん、はじめまして。
昨年の11月より中国株を始めました初心者です。
長期的な希望を持って中国株に投資したのですが、
最近その先行きに疑問を持ち始めました。
それは、中国株の総発行株式数の多さと
非流通の国有株の存在です。
一例として中国株の代表のペトロチャイナですが
(私は所有していませんが)、
総発行株式数は1,758億株発行され、
その中の90%が国有株で非流通です。
日本では総発行が2億株を超えれば
大型株と言われているようですが、
いくら中国が発展途上とはいえ、
総発行数が桁違いに多いと感じます。

非流通株の対策として「C株」の存在が話題になり始めましたが、
とても大きな問題をはらんでいるようです。
Qさんは中国株の総発行数の多さと、
非流通株の存在にはどんな見解をお持ちですか?


■QさんからのA(答え)

中国の株をやるようになって少し知識があるようになると、
今度は余計な心配をするようになるんですね。
中国経済にいろんな難しい問題があることは事実ですけれども、
その中でしょっちゅう新聞種になるのは、
中国の株の過半数は国が持っているから、
国がその株を売りに出したら
一ぺんに10分の1ぐらいに下がるんじゃないか
という心配なんです。
そんな心配をするなら、
株をおやりにならない方がいいと思います。

中国の政府も馬鹿じゃありません。
中国の政府はあなたよりもずっと商売気があるんです。
もし株を売るとしても安いときに売るわけがありません。
あんまり多くの人が買いまくって
3倍にも5倍にも上がりそうな時に、
それを冷やすために売るということならないとは言えません。
政府が上場されている株をたくさん持っているのは、
日本の大きな会社の株を安定した株主、
例えば保険会社や系列の親会社が持っているというのと
基本的に変わりはございません。

そういうことよりも、
どこの会社は将来中国が経済発展していくプロセスで
いい方向に行くのか悪い方向に行くのか、
そういうことを中心として考えるのが正しいと思います。


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