■QさんからのA(答え)
鉄の商売とか材木の商売というのは、
その時の相場に大きく左右されますので、
問屋的な売買の仕事をやっていると
何年かに一ぺん良い目に合いますが、
それに見合う程度に、
もしくはその何倍もひどい目に合うことの
繰り返しになるのが普通です。
この1年中国の経済の発展によって
鉄が中国に売れるようになって、
鉄とか石油製品だとか、そういう素材が値上がりをして、
ホッとされたと思いますけど、
その反対のことは必ず起こると考えていただきたいと思います。
どうしてかと言うと、
中国はただ一方的に日本のものを買いまくるわけではなくて、
不足している間だけ買ってくれると思って下さい。
向うは鉄や石油化学の工場をいまどんどん作っております。
その工場ができるのに、2年や3年かかるので、
その間は日本の同業者も良い目に合いますが、
間もなく消えてなくなると考えた方が間違いないと思います。
ですから、お金が儲かっている時に
この次どうするかについて
手を打っておくことが大切だと思います。
国際的にまたがって
同じ商売でバランスを取る方法を考えるのか、
この際バランスのとれた別の商売に変わるのか、
2つに1つだと思います。
余裕のある時に次の手を打つのが正しいやり方です。
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