■QさんからのA(答え)
今の中国では、外貨が溜まるのを防ぐ方法として、
中国の企業が外国で投資をするのを奨励しております。
そしてそれに必要なお金は政府が用立てるという形で、
外貨減らしに今力を入れているところであります。
その一つがIBMの事業を千何百億もの
お金を払って買うという話に
政府が用立てをしているということであります。
日本の石油会社は
よその国の人が掘った石油を持って帰ってきて、
日本で精製しているだけですけど、
中国の石油会社は自分たちの国をとりまいている
ロシアからビルマからタイからベトナムに至るまで、
さらに海の中まで自分たちで行って掘っております。
最近は鉄鉱石も石炭も足りませんので、
それを必要とする中国の会社は
外国で資源の確保をすることに力を入れています。
莫大なお金がかかるんですけど、
そのお金も政府が積極的に出しております。
日本の場合は民間がアメリカに行って
土地を買ったりビルを買ったりするお金を貸す
とかいう形でしたけど、
中国の方はもっと遥かに大きなスケールで、
企業に対してやっている所であります。
それをやってもまだお金は溜まる一方ですから
そのうちに万策尽きてやるのが人民元の切り上げ、
と考えたらいいと思います。
しかし、途中で外貨減らしを一生懸命やっても、
それをオーバーして
またお金が中国に集まってくることは間違いありませんから、
早いか遅いかの違いはあっても、
人民元の切り上げという場面は必ず来ると見ております。
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