第915回
K_KさんからのQ(質問):外貨減らしの効果

Qさんのお話は
自分で経験されたことから展開するので迫力が違います。
いつもワクワクしながらよんでいます。

さて、私の質問ですが
中国は外貨削減の国策として、
海外の油田や素材企業などの買収を奨励しているように思うのですが
そう考えてよろしいのでしょうか。
また、買収額も大きいものがあり
一企業というより資金援助など国の強力な後押しがあるのかと思います。

何故このようなこと聞くかといいますと、
私も少々中国株に投資していまして、
元の切り上げについては正直期待しています。
Qさんのお話の中に、
「輸出入のアンバランスは
近い将来中国中にドルが溢れるようになり、
それが元切り上げの圧力になる。」と言われており、
私もそうだろうなと思うのですが、
先程のような外貨減らしはやられているのでしょうか。
また、効果のほどはあるのでしょうか。


■QさんからのA(答え)

今の中国では、外貨が溜まるのを防ぐ方法として、
中国の企業が外国で投資をするのを奨励しております。
そしてそれに必要なお金は政府が用立てるという形で、
外貨減らしに今力を入れているところであります。
その一つがIBMの事業を千何百億もの
お金を払って買うという話に
政府が用立てをしているということであります。

日本の石油会社は
よその国の人が掘った石油を持って帰ってきて、
日本で精製しているだけですけど、
中国の石油会社は自分たちの国をとりまいている
ロシアからビルマからタイからベトナムに至るまで、
さらに海の中まで自分たちで行って掘っております。
最近は鉄鉱石も石炭も足りませんので、
それを必要とする中国の会社は
外国で資源の確保をすることに力を入れています。
莫大なお金がかかるんですけど、
そのお金も政府が積極的に出しております。

日本の場合は民間がアメリカに行って
土地を買ったりビルを買ったりするお金を貸す
とかいう形でしたけど、
中国の方はもっと遥かに大きなスケールで、
企業に対してやっている所であります。
それをやってもまだお金は溜まる一方ですから
そのうちに万策尽きてやるのが人民元の切り上げ、
と考えたらいいと思います。

しかし、途中で外貨減らしを一生懸命やっても、
それをオーバーして
またお金が中国に集まってくることは間違いありませんから、
早いか遅いかの違いはあっても、
人民元の切り上げという場面は必ず来ると見ております。


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