■QさんからのA(答え)
台湾の企業の中国進出はこの10年間で大変進みました。
いま台湾を代表するIT産業は
恐らく90%が中国大陸に工場を持っていると思います。
その他のオールドエコノミーに至っては、
先ずほとんどが大陸に工場を持っております。
ですから政治的にはいがみ合ってはおりますけども、
経済的にはとっくの間に統一されている
とお考えになっていいと思います。
昨今の中国のアメリカに対する輸出は
大幅な黒字になっていますけども、
その中で台湾企業の果たす役割は
かなり大きいと見ていいでしょう。
ですから台湾の政府と中国の政府と喧嘩をしていますが
それが熱い戦争になるということはあまり考えられません。
仮にそういうことが起ったとしても、
それが大陸に進出している台湾企業に影響することは
先ずございません。
どうしてかというと、
台湾人を味方にすることが中国政府の狙いであって、
いまの民進党に圧力をかける半面、
その分だけ台湾の進出企業の保護に力を入れる
ということを常々宣言しております。
将来台湾がいらないと言うなら別だけれど、
台湾が必要だったら台湾の人を味方にしなければならないのです。
したがってそんなことを心配している
台湾の進出企業はありません。
|