■QさんからのA(答え)
中国株の特徴は元々国有企業だったものを上場して、
一般の人も買えるようにする方向に動いてきたものですから、
現実にいま香港に上場されている株も含めて、
半分以上の株は国のものということになっております。
したがって、上場する前に増資をして、
その時国内の企業に持ってもらった株は
株式市場を売買できないという形になっています。
上場株にこれだけ株価がついて、売り買いが増えるようになると、
国の持っている株だけでも莫大な金になります。
万一中国の政府がお金に困った時は
それらの国有株をちょっと売れば
大抵のことは間に合ってしまいます。
ですから中国の政府は
日本の政府みたいな貧乏政府ではないんです。
さらに、中国は土地も全部国のものですから、
日本ならば飛行場の滑走路を一つ作るのに
10年かかってもできないということが起こりますが、
中国の政府は「そこどけ」と言えばすぐにも出来てしまうんです。
それだけに国が持っている株を放出するんじゃないか
ということがいつも噂にのぼります。
その度に株価が下向きになることが起りますけど、
中国の政府は日本の政府よりずっと商売人ですから、
安い所で投げ売りするようなことは先ずないと思います。
そんなことをいちいち気にするようだったら
中国株はおやめになった方がいいと思います。
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