■QさんからのA(答え)
天下はまわり持ちと言って、
同じところがいつまでも栄えるということはございません。
ヨーロッパの時代がありましたけど、
その時代が終わるずっと前から
西洋の欧米文化の斜陽というのは欧米人の中で問題にされてきました。
私は子供の時そういう話をきいてもピンと来なくて、
まだこっちが一生懸命向うの勉強をしているのに
向うが斜陽化したらどうするのか、と心配したこともあります。
今日だって斜陽化の方向であることは間違いないけど、
我々が欧米から学ぶことがまだまだたくさんあります。
それをほっぽり出して、
唯我独尊的に自分たちの方が偉いんだなんて言えないと思います。
むしろいまはお互いにいままで遠く離れていて
接する機会がなかったのが
これだけしょっちゅう一緒になるということになりますと、
改めて勉強することがたくさんあると思います。
ですから、こうだと決めてかかるよりも
何の勉強をするかによって評価が違うと思います。
もちろんヨーロッパのためになることもあれば、
アジアのためになることもあります。
ですから自分が興味を持ち、勉強したいことがあれば
真摯な気持ちで接することが大切と思います。
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