第832回
■マー
さんからのQ(質問):観察する所は?

中国の一般市民が何に関心があり、
どういう生活を送っているのか、
肌で感じて中国株式投資の参考したいと思い、
何回か中国を訪問しています。

北京、上海、広州、シンセンなど、大都市中心ですが、
その都市の市場、繁華街、金融街を見て回っています。
冒険投資家ジム・ロジャース氏は、
その国の現状やエネルギーは、
都市の裏社会がはびこる場所(日本でいえば歌舞伎町のような所)
を訪問すれば分かるといいます。

先生は、都市を訪れた際、
どういった場所を見られてきたのでしょうか。
またどのようなアンテナを立てて観察すればよいのでしょうか。
ご教授お願います。


■QさんからのA(答え)

中国はものすごい勢いで発展しておりますので、
上海みたいな街は半年も行かないと
新しい街に来たんじゃないかと思うほど変化が起っております。
それは大なり小なり
全国的スケールで起っていると考えていいと思います。

私はしょっちゅう旅行しておりますので、
その街がどんな街であるかということについて、
どこを見るかというと
一番関心があるのは
みんなのメシのタネはどこから来ているか、
ということです。
その土地の歴史を知りたかったら
名所旧跡を見ればよろしいんですけど、
私は「名所新跡」を見に行くことにしています。

名所新跡とは工業の発達している所なら、
工業団地はどうなっているか車を走らせて見ます。
都合がつけば代表的な会社を見に行きます。
農業地帯なら、
たとえば野菜の取引市場があるかどうかを調べます。
たとえば成都に行きますと大きな市場がありまして、
野菜は日本の10分の1ぐらいの価格ですけども、
そこの市場だけで
1年間に日本円で150億円ぐらいの取引があります。
やはり、ここの人たちは農業でメシを食っているんだな、
というのがわかります。

またその土地の人たちが
どんなレベルの生活をしているかということも
その街の市場へ行けば大体わかります。
みんなが買物をするところをずっと見て回ると、
場所によっては香料などをたくさん売っている所もあれば、
新鮮なものが豊富なところもあり、
その街の人がどのようなものを食べて生きているか
ということが大体わかります。
そういう目で見ていると、
地方によってそれぞれの特色があることがわかります。


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