■QさんからのA(答え)
中国はいま万年電力不足の状態にあります。
ですから工場によっては
1週間の内に2日間送電を止めます、
と通知されて頭を抱えている会社がたくさんございます。
電力会社は一生懸命設備投資しておりますけど、
それを上回って電力の需要の方が増えているからです。
発電はだいたい7割くらいが火力発電と思います。
中国は石炭が多い所ですから
少し前まではむしろ電気がなかなか売れなくて、
石炭会社が頭を抱えるということでしたけど、
今はそれが一変して石炭が不足すると言うことになって、
簡単に言えば石炭の値段は一年で倍になってしまったんです。
したがって石炭を掘っている方はホクホクで
おそらく今年1年間の利益は去年の5倍
という会社がいくつも出てきていると思います。
石炭の供給を受けている電力会社は
営業額は増えているのに儲けは一向に増えないで、
去年と同じだけの業績を維持できただけでもいい方です。
逆に石炭の手配がうまく行っていない会社は
利益が減るということも起っております。
ですからどこの電力会社がうまくやっているかというのは
業績を見ればだいたいわかると思います。
それでも配当が減るというわけではありませんので、
株価の安くなった所を買えば
利回りに合うということが考えられます。
火力発電に対して、原子力は10%もないんです。
ですからそれをいま拡張する過程にあるんですけども、
国全体から見たらほんの少しです。
原子力発電は国家のプロジェクトとしてやっておりますので、
それが上場会社になって出てくるまでには
まだかなり時間がかかると思いますので、
株を買ったりする場合は原子力がどうなるかということは
ある程度無視してもあまり大きな間違いはないと思います。
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