■QさんからのA(答え)
アメリカは双子の赤字のほかに、
最近はまた泥沼に足を突っ込んで、
その整理をしなければならないので、
私に言わせると赤字は三つ子になってしまいました。
アメリカの赤字がドンドン増えていくということになると、
そのうちに外国から
アメリカで稼ぐことを目指して入ってくるお金が
減ると見ていいと思います。
しかし、アメリカの国力がまだまだ強いですから、
その方向に行くと思って
投機的にドルを売るようなやり方をすると当てがはずれる
ということが繰り返し起っております。
ですから、一直線にドル安になるんではなくて
傾向としてその流れに動いていると見た方がいいと思います。
上海のB株はドル建てになっていますけれども、
買っているのは中国の国内で事業をやっている会社の株です。
ですから、もし、ドルが下がれば
それに反比例した形でB株の方は値上がりする
と考えた方がいいと思います。
現に香港でこの春、人民元が上がるぞ
といった噂が流れた途端に、
香港ドルで上場している中国の株が
ワッと上がるということがありました。
それから見てもわかるように、
同じドルで投資しても
アメリカの株に投資するのと中国の株に投資するのとでは、
違う動きになりますから、
中国B株を買う場合は余り心配はないと思います。
ことに中国の場合は
A株とB株が一緒になる時期が
だんだん近づいておりますので、
その場合はB株の方が安いですから、
B株がA株に近づくということが考えられます。
ただし、どのB株がいいかということになると
また別の研究が必要です。
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