第810回
■teru
さんからのQ(質問):中国での学校経営

現在、民間の教育関係(塾・社会人向け資格学校)に勤めております。
現在上海の日本人学校は1000名の生徒を超え、
毎年100名ずつ増えているそうです。
実際、古北新地のあたりに3〜4件
日本人子弟向けの学習塾が既にありますが、
日本人学校は小中生向けですので、おそらく、高校生になると
(1) 中国の高校、
(2) インターナショナルスクール
(3) 帰国する
の選択肢しかなく、
現地で日本の高校教育課程を受けるチャンスが
おそらく無いだろうと思われます。
現在、私の会社では日本の通信制高校と提携関係があり、
かつ授業もインターネットでコンテンツ化していますので
少数(1人〜2人)の職員で教育活動が可能です。
おそらく中3生をかかえる家庭では悩みだと思います。
1学年10人で30人集まれば黒字化できるモデルです。
また、最近、私どもの資格学校へ中国人の方や韓国人の方が
「簿記」や「秘書検定」を学ぶため入学されています。
コンテンツ化され何度も聴け自分のペースでできるので
外国人の人にも良いようです。
発展系としては、中国人向けの上級日本語コースも
各種教育コンテンツを利用して可能だと思います。
上海や北京での
(1) 在留邦人向け学校
(2) 中国人向け日本語学校(言語でなくスキルを教える)

教育活動もされている永漢さん、いかがでしょうか?
実際、ここ1〜2年中国で見た感じでは
上海に3校、北京に2校蘇州に1校程度の出校余地を感じました。


■QさんからのA(答え)

経済が発展すると教育も大きく変わります。
中国の教育産業というのはこれからの仕事の一つです。
ただ、中国はたとえば新聞雑誌、出版物といった媒体と
教育産業については異常に神経質で、
他所の国の人たちが自分たちに影響することを
極端に恐れている面がございます。
したがって教育産業が完全に解放されるには
まだまだ時間がかかります。
語学教育にしても一番は何と言っても当然英語ですから、
アメリカンスクールができると
その土地の金持ちの子弟は授業料が高くても
わんさと押し掛けますから、結構仕事になっているようです。

英語に比べると、日本語に対する需要は20分の1くらいでしょうか。
それでも人口の多いところですから
集めれば結構な人がおりまして、
私は文化の交流は意思の疎通が前提だからということで、
日本語学校をやっておりますけど、
その他にこれから中国に必要な、
技術やデザインから、それこそ自動車の修理に至るまで、
教えることはたくさんあると見ております。

そんな中で日本人相手に学校をやるなんていうのは、
仕事の中で一番小さな所を狙ってやるようなものでありまして、
どうせやるなら中国人を相手に
中国人の教育に役立つ仕事をおやりになるのが
よろしいんじゃないでしょうか。


←前回記事へ 2004年11月17日(水) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ