■QさんからのA(答え)
株の話を40年にわたって、思い出したように時々書いています。
面白半分に「株の神様」とか色々言われておりますけど、
朝から晩まで株から目を離さないで
観察し続けているわけではありません。
またそれをプロとしてやろうと考えたことも一ぺんもありません。
株をやってメシが食えるのなら、
朝から晩までパチンコをやってメシを食うこともできる筈です。
別に世の中のためになることをやらなければいけない、
と言っているわけではありません。
私の場合は株価がどうなるかを判断するのは
世の中の変化を正しく把握しているかどうかと共通している
と思っているからです。
まあ言ってみれば、実験室に入っているようなものですね。
私の周辺にはプロで株をやってる人もいますが、
そういう人とあまり友達にはなりたくありません。
証券界の人を見てもわかるように
相場にかじりついてお金持ちになった人はあまりいないんです。
どうしてかというと、毎日毎日株式市場を見ているのは、
ちょうど浜辺に立って海を見ているのと同じで、
波の高い低いにばかり気を取られてしまいます。
ついつい「今日は波が高いね。船は出せないな。」と考えてしまうんです。
でも一番大切なことは潮の流れがどうなっているかということです。
魚は潮の流れの中にいて、揺れる波間にいるわけではありません。
潮の流れが見えなくて、波ばっかり見ていて、
魚がとれるわけがないのです。
ですから自分の考え方を修正する材料として
相場の動きに注目しているだけのことです。
大切なことは自分の好きな仕事を選ぶことで、
それがだめだとわかったら別の仕事を探せばよいのです。
見つからないとすれば、それはご自分が怠慢だからです。
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