第605回
■S.Y.さんからのQ(質問):お年寄りのためのサービス

はじめまして。
現在25歳です。
今年1月に私の祖母が交通事故で左足を骨折し、入院しました。
今は大分よくなってきており、うまく松葉杖を使って歩いています。
私は祖母が入院してから毎週火曜日は必ず見舞いに行っているのですが
その度にすごく喜んでくれます。
入院している部屋は3人部屋なのですが、
見舞いにいくうちに気になってきたことが1つあります。

それは私が祖母と話している時に感じる隣りのおばあちゃんの視線です。
こちらを寂しそうにと言うか、羨ましそうにというか、
じっと見ていらっしゃるんです。
私が挨拶するとどんどん話しかけてこられて、
本当に寝たきりなのかと思うくらい元気になられます。
そのおばあちゃんは身寄りがいないらしく、
ここ(病院)で死んでもいいと祖母に話していたそうです。
普段お年寄りの方と接する機会がなかったので、
恥ずかしながら今までこういった寂しい思いをしていらっしゃる方が
沢山いらっしゃるとは考えてもみませんでした。
その方が祖母よりも早く
私が火曜日に来ることを覚えてあったのにも驚きました。

それから、お年寄りの方がメチャクチャ元気になれるような
新しいサービスが出来ないだろうかと考えるようになりました。
本来はボランティアでやるべきことかとも考えたのですが、
今までにないようなことも生み出せるのでは、とも思います。
まだ全くいいアイデアは浮かんでませんが、一生懸命考えます。
もし何かご意見を頂ければ嬉しいです。
最後まで読んで頂いてありがとうございました!
それでは、失礼します。


■QさんからのA(答え)

おばあさんの見舞いに行った所からヒントを得て、
この次は年寄り相手の商売だとお考えになったようですね。
私がインターネットの中で何回も言っているように、
年寄りがどんどん増えて若い人の数が減っていく時代に、
デパートやレストランで
若いお客さんをつけなきゃ商売にならないと考えるのは
間違いだと思います。
その内に若い人が少なくなれば
商売が無くなるに決まっているんですから、
それよりは年寄りが不自由していること、
不便な状態にあることを解決してあげることが
これからのビジネスだと思うんです。

そういうビジネスの中には例えば養老院だとか、
年寄りの三度のメシをどのようにつくるかということだとか、
病気した時にどう対応するかということがこの次の仕事です。
ただ、そういう仕事が商売として成り立つためには
かなりスケールが大きくないと成り立ちませんので、
個人がやる仕事ではないと思います。
個人がやる仕事は自分の家を養老院に改造するとか、
あるいは食事に来てもらうことですけど、
年寄りはみな冷たいものを嫌がりますので
ちゃんと毎日あったかい物を食べられるようにするには
どうするかということに神経を使ったビジネスは考えられます。
そうでない場合は自分で起業するよりそういう所で働くことを
お考えになるのが手っ取り早いですね。


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