第602回
■CHさんからのQ(質問):やりたいことか、将来性か

いつも楽しく読ませていただいています。
私の息子のことでお聞きしたいと思います。
陶芸を専門に大学で勉強していますが、将来性があるのか心配です。
作家としてひとり立ちして食べていける人はすくないと思いますが、
何か他に技術を身につけさせたり、
語学(たとえば中国語)を学ばせたりした方が
いいのではないかと思っていますが、お考えをお聞かせください。


■QさんからのA(答え)

息子のことを親が心配することを「親バカ」と言います。
子供は自分勝手にやらせればいいんです。
子供が死ぬまで生きて子供の面倒を見るつもりですか?
子供が間違った道を歩むかもしれないといって親は心配しますけども、
どうせ子供の方はよほどのことがない限り
親より長生きするはずなんですから、
あまり心配しすぎると死ぬに死にきれなくなってしまいます。
だから気楽に死ぬためにも息子のことは放っておけばいいと思います。

陶芸が好きということは自分が好きで選ぶ道を歩むんですから
ひどい目に遭ったって自業自得です。
遭うのが当たり前なんです。
親だけ遭って子供は遭わないなんて、
そんな不公平なことが世の中にあっていいわけがありません。
その代わり、親としては不満なことがたくさん残ります。
私だって同じ目にあっています。
でもそれは違う時代を生きる別の人格として、
やむを得ないことだと思います。

私の場合、子供に教えられることは
先ず第一に「お金のことで人に迷惑をかけないこと」
自分が迷惑がかかることはいいんです。
もう一つは「人様から礼儀知らずだと言われないようにすること」
それは親が子供に教えるべきことであって、
それ以外は自分勝手にやらせればいいんです。
もう一つ、子供が困った時に、
その尻を親の所に持ってこられないように
予防する必要はあると思います。


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