■QさんからのA(答え)
言葉がわからないと損をする場面が多いということを
私は山ほど見てきております。
それはどうしてかというと、
国内だけで仕事をやっているんだったら
あまりそういう気持ちにはならないんですけど、
今の私みたいにあちこち駆け回って
いろんな人に会っていろんな仕事をやっておりますと、
例えば日本と中国の間だけを考えてみても、
中国へ行って仕事をやる会社が増えた分だけ
言葉の必要を痛感させられます。
これは日本人にとっても新しいチャンスですが
中国の人にとっても新しいチャンスなんです。
中国人だって日本語ができるんだったらやる仕事はいっぱいあります。
重宝がられて同じサラリーマンでもすぐ高い給料で雇ってもらえるし、
仕事をやる場合にも思わぬチャンスにめぐりあうことになります。
ところがいくら言ってもダメな人はダメなんですね。
苦手なのは中国人よりも日本人の方だと思いますが、
いまの場合、日本人はお金と技術を持っていく方だから、
「おまえが日本語を話せ」ということが言えるんです。
おかげでいよいよ日本人は外国語を話さないようになるんです。
では言葉はどうやって覚えるんだということになると
恥ずかしがらないということが大事だと思うんです。
自分たちのふだん使っていない言葉ですから
間違うのが当たり前なんです。
「こんなことを言ったら恥ずかしい」
「これは文法的に間違っているんじゃないか」なんて思わないことです。
日本では言葉を覚えるのを「語学」というぐらいですから
外国語を話すことを学問と思っているところがあります。
子供でも話せるのにそれを学問だと思うのはおかしいんです。
恥ずかしがらずに大胆に話すということ、
そして話すチャンスが多い所に自分を置くというのが
一番いいと思います。
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