第571回
■T.SさんからのQ(質問):新車と中古車

中国での中古車ビジネスに関連して、
中国人の「新品」と「中古品」に対する考え方を教えて下さい。
仮に、年式は古くても、整備された日本の中古車が
中国国内で30万円で買えるようになった場合でも、
中国人は、100万円以上の新車を買うことを
選択する傾向があるのでしょうか?
中国人の方は、中古品に対して、抵抗感が強いのでしょうか?


■QさんからのA(答え)

本気でこの仕事をおやりなろうと考えているのではないことが、
質問を見ただけでわかります。
もし私が中古車を扱うとしたら、
もうとっくの昔に中国にとんで行っています。
中国の輸入税が幾らあって、古いものを入れた時には
どういうことが起こるかということも勉強しています。
そこから自分で始めないとだめだと思うんです。

中国の車の輸入税はとても高率なので、
去年だけで国産車が500万台を超えました。
いま1年に100万台単位で増えているのは中国くらいなものです。
輸入車はまだ割当制で、しかも高率の輸入税がかかりますから、
中古車の輸入にまで手が届きません。

仮に中古車の輸入が可能になったとしても、
中国人が日本人よりボヤボヤしていると考える方がおかしいと思います。
中国人の方が、物を売る商売では日本人よりずっと上手なのです。
日本人が今ごろのこのこと出かけて行って中古の自動車屋をやって、
中国人と競争ができると考える方がどうかしています。

色んな新しい仕事を考えるのはもちろんいいことです。
でも本当に自分がやりたいと思ったら、
私ならその日の内にもう現場に出かけています。
この競争の激しい世の中で、
どうやって生存競争に打ち勝って行けるのですか。


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