第568回
■TAKAOさんからのQ(質問):中国外運について

いつも楽しく拝見しております。
いつまでもお体にお気をつけになり、
私たちに楽しい知恵を教えて下さい。

質問ですが、以前何かの雑誌の特集で、
めったに個別銘柄の実名をあげて推薦されない邱先生が、
中国株の東南電力と中国外運の話しをされていたのを覚えております。
東南電力に関しては、電力株ということで理解できるのですが、
中国外運に関しては意外で、その理由をお聞きしたいと思いました。
本日2/16の日経新聞でも
日本企業が中国国内の物流を強化するという記事があったように、
外資系の同業他社も参入しており、
厳しい状況ではないかと考えております。
よろしくお願い致します。


■QさんからのA(答え)

どんな株を買ったら良いかということについては
自分で選択するものだと私は考えておりますので、
この会社の株が良いかという話はあまりしません。

電力株については前にも述べたように、
中国で経済が発展して、電気を使う量がどんどん増えるので、
万年不足状態が続いています。
だから長期投資なら電力株はいいんじゃないかという話を
何回かしたことがあります。
上海のB株が今のところ具合が悪いので、
しょげ返っている人がいますが、
その中で3つか4つは良い株があります。
浙江東南発電はその中の一つです。

また、それから、シノトランス(中国外運)は、
日本でいえば日通みたいな仕事をしているところです。
運送業は経済が発展する時にはものすごい勢いで仕事が増えるんです。
仕事が仕事ですから人民元の切り上げがあっても、
国内でやっている仕事ですから値切られる失敗がありません。
何しろ今の中国では、
輸入も輸出も平均して30%ずつは増えていますから
かなり息の長い成長が続くでしょう。
この会社は親会社から独立してやっと3年目くらいですから
まだまだこれからなんです。

海運なんかにしても、日本だったら斜陽と思うでしょうけれど、
中国への運送と中国からの運送がふえて
国際的な運賃は倍になっています。
日本の運送会社だって、思わぬ大儲けをして、ホクホクしています。
これは世界的な傾向です。

ですから、成長産業・斜陽産業という考え方があって当然ですが、
自分の持っている先入観を尺度にしてはいけないのです。
中国では石油を運ぶ船も、港の上げ下ろしをしている荷役の会社も
好景気に沸いています。


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