第545回
■月牙児さんからのQ(質問):ギャランティの交渉

邱先生 いつも楽しく勉強させていただいております。
さて、質問なのですが
私は最近フリーで中国語の翻訳の仕事をはじめたのですが
ギャランティの交渉をどうしたものかと思案しております。
仕事の依頼は友人からの紹介で、
先日も「いくらならやってくれるか」と尋ねられました。
中国の自由市場での値段の駆け引きには
多少コツをつかんでいると自負していますが
原稿料となるとさっぱりです。
先生ならどうなさいますでしょうか。
ご教示下さいますようお願いいたします。


■QさんからのA(答え)

これだけ情報の交流が増えると、
どうしても違う言葉との間の橋渡しという仕事が出てきます。
したがって翻訳のチャンスは多いし、
また、そういう仕事もあると思います。

しかし、翻訳というのは、生産をしているわけではなくて、
伝達をするための手段に過ぎませんから、
そのことが多くの報酬をもたらすと考えない方がいいと思います。
むしろ橋渡しをする仕事ですから手数料しかもらえません。
それ以外に知恵がないんだったら
それでも止むを得ないと思いますけど、
二つ以上の言葉を知っているのであれば、
むしろその橋渡しをすることによって
付加価値をもたらすような仕事の方に
力を入れた方がよろしいんじゃないでしょうか。

明治時代から今日まで通訳をやった人は一生通訳で、
大臣になった人は見たことがありません。
そういうような意味で、
そのギャランティーはいくらなのかということにこだわるよりも、
もう少し付加価値の多い仕事の方に目を向けて下さい。


←前回記事へ 2004年2月26日(木) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ