第544回
■カズさんからのQ(質問):地方のテレビ局の未来

毎日楽しみに拝見させていただいています。
現在私は大阪でテレビやラジオの台本を書く、構成作家をしています。
やはりこの業界も他の業種同様不況のせいもあって
番組の数が減ってきており、仕事も減ってきました。
テレビやラジオ番組は極端な話
タレントとディレクターがいればできるので、
番組予算が少なくなると構成作家に払うギャラが削られ
私の周りの構成作家も
だんだん番組を辞めさせられるようになってきました。
特に大阪という地方なのでなおさらその傾向が強いようです。
大阪ですので漫才台本などを書く仕事もありますが
単価が安くてとてもそれだけでは食べていくことはできません。
この業界自体に嫌気もさしてきましたので、
そろそろ見切りをつけてこの仕事をやめ、
海外にでも行ってまた何か新しいことをはじめたいと考えています。

インターネットの普及やデジタル放送などがはじまり、
地方のテレビ局などはますます厳しい状況になってくるとおもいます。
先生はこれからのテレビ局、
特に地方のテレビ局はどうなるとおもわれますか?
よく言われてるように地方のテレビ局は
どんどんなくなっていくのでしょうか?
よろしければご教授お願いします。


■QさんからのA(答え)

地方のテレビ局が将来どうなるかというのは、
地方の新聞が将来どうなるかというのと同じで、
少し遅れてテレビが新聞のあとを追いかけると思います。
これだけ情報が氾濫して、
その伝達が瞬間的にできるようになったら
当然世の中の商売のあり方まで全部変わってしまうと
考えていいと思います。

そういう意味では地方で仕事をやっているのは
不利と言えるんですけども、
テレビができても新聞が残っているように、
テレビが中央に集中するようになっても、
やはり地方のテレビ局の役割はあると思います。
それはちょうど地方にも銀行や信用金庫のように、
その土地の人相手の商売がちゃんと残っているのを見ても
おわかりになることです。

ただし、そのスケールはだんだん小さくなって行って、
ローカルの情報を伝達する役割だけが残ると考えていいと思います。
ですから、志が大きい人は、
地方だけにこだわっておれないということになるし、
反対にのんびり地方で暮らして行きたいと思えば、
立身出世などはあまり気にしないで
地方で静かにやって行けるような
やり方をすればよろしいと思います。


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