第541回
■薬屋さんからのQ(質問):中国人の保険観

いつも楽しく拝見しております。
先生にお尋ねしたいのですが、
現在H株には生保、損保の株が上場しております。
これらの株に興味を持っておりますが
中国人の思想構造としての保険観はどのような物でしょうか?

日本人は私が見る限り保険好きで9割9分の人間が
あまりトクをするとは思えない条件の生保に
大枚はたいて加入しております。
これから豊かになる中国人が日本人のように
高い加入率で保険契約を行うのであれば
投資として面白いと考えておりますが
先生のお考えは如何でしょうか?


■QさんからのA(答え)

中国人が保険好きかどうかわかりませんけど、
博打好きなことは間違いありません。
ですから、株式市場が今後ますます盛んになって、
その中で保険も有望株に数えられるようになると思います。
保険事業は中国でやっと根付いたばかりですので、
この先どうなるかということは、台湾を見ればよろしいでしょう。
台湾もいまから30年程前は、保険が始まったばかりで、
どうなるかと危ぶんでおりましたけども、
結果的にいうと、生命保険でも、火災保険でも
皆とても大きく成長しました。
しかしその後は日本の生命保険会社と同じ運命をたどっております。

ですから、そういう意味では保険は
中国のこれからの産業のひとつだし、
またそこへ投資をするということも見込みがあると思います。
保険の株をお買いになることに反対ではありません。
但しどの水準で買うか、またどこに落ち着くかの判断を
誤らないことが大切だと思います。
日本の斜陽株でも中国では斜陽と限らないし、
今日の成長株もいつまでも成長株であるとは限りませんので、
臨機応変に対処して下さい。


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