■QさんからのA(答え)
高速道路の株と不動産株はいってみれば、
中国のマイカーブームとマイホームブームを代表するものであります。
あなたがどの銘柄をお買いになったかわかりませんけど、
長期投資という考え方を徹底させたほうがよろしいと思います。
日本では環境汚染を処理するための事業も結構業績を上げて参りました。
同じことが中国でも起こるとお考えになるかもしれませんが、
中国人は環境汚染を直せと政府から強制されても、
ソロバンはじいて拒否する人が多いんです。
例えば、台湾でも起こったことですけど、
汚染処理をしろと政府から命令されても、
罰金を払うのとどちらが安いかとソロバンはじいて
罰金を払い続ける企業が多いんですね。
そういう企業を相手に環境事業をやっても
なかなかうまくいかないんです。
いまから30年程前に私は
栗田工業という会社を作った栗田春生さんを
台湾に連れて行って
ここに環境対策の会社を作りませんかとすすめたことがあります。
でもああでもない、こうでもないとやっているうちに
栗田さんがバンコックで亡くなられてしまいましたので
とうとう実現には至りませんでした。
あれから30年たちますが、いまの台湾を見ても、
環境銘柄でちゃんとした業績を上げているのはございません。
環境対策は必要なものですが、株でお金儲けをしたかったら
時流に乗って成長する株を買うことです。
あっちこっちよそ見をしないで下さい。
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