■QさんからのA(答え)
私が株で失敗した話をお聞きになりたいようですけど、
私の本には、ほとんど失敗したことばかり書いてあります。
成功するのには法則があるんですけど、
失敗するのは無数の可能性がありますので
書いても書いても書き切れないのではないでしょうか。
むしろどうやったらいっぺんやった失敗を
繰り返さないで済むかということが大切です。
私が見ておりますと
本当に株に向いていない人というものがあるんです。
高くなると買って、安くなるともうじっとしていられなくなって
投げ売りをする人が多いんです。
そうでない人もじーっと我慢して、
元値になったら売るということをやるわけですから、
兜町に出入りする人の中で10人のうち9人は
株で儲からないでしょうね。
それでも株をやるのは競馬と同じように
「もしかしたら」という気持ちがあるからでしょう。
大抵の人はよそで稼いだ金を持ってきて、
兜町の鎧橋の上から投げ捨てているんです。
その金で証券会社の大きなビルをできていると、
お考えになったらよろしいんじゃないでしょうか。
もしあなたはいまから勉強して幸いにも
10人の中の1人になれば
そのときにみなさんに失敗談の話をしてあげてください。
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