■QさんからのA(答え)
いずれ人民元が切り上げになるときが来るということは
私は6,7年前から予想していました。
中国で貸す建物の家賃を
ドル立てでもらうか人民元でもらうかという問題に直面して
店子の方は人民元で商売しているんだから
家賃も人民元にしてくれないかと言いましたので、
将来は人民元のほうが強くなると考えて、
それでいいと答えたのです。
中国の輸出がものすごく増えて、
貿易の黒字が定着するということになると、
よその国の人は我慢できません。
人民元を上げろ上げろといってきます。
でも要求通り切り上げをすると自分の貿易に不利になりますから、
そう簡単には応じないでしょう。
ですからすぐにはそこまで到達しないでしょうが、
かつて日本の円がそうであったように、
いずれは同じ事が起ると思います。
そうすると日本円で持っているよりは
人民元で持っているほうがいいということになりますが、
では人民元に替えてどうするお積りですか、
いっぺん人民元に替えたお金は元に戻せないし、
結局中国の不動産を買うか、
株を買うかということになると思います。
そんなにたくさんのお金ではないということでしたら、
中国の株を買うことになりますが、外国人が買えるのは
中国の株だけどドルで買える株だけですから、
その場合のB株やH株が果たしてどうなるかという心配があります。
ただ、買っているものが中国の会社の株ですから
実質的に人民元が上がれば多分ドルで買ったものも
ドルで評価した場合に値段が高くなるということは
ありえないことではありません。
本当は、そういうことをいちいち気にしないで、
今の状態で投資しても
ちゃんと採算に乗る株や不動産を買えば良いと思います。
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