第330回
■KThongkonさんからのQ(質問):香港の将来は?

Q先生

先生のお話を毎日楽しみにしています。

会社の業務で、香港、上海、日本を行き来しています。
我社もそうですが、一時期ほとんどの日本企業が
乗り遅れまいと競って香港から上海にヘッド・オフィスを含め
主な業務を移転しました。

しかし中国での活動に少し不安・心配・役所とのトラブルが重なり
最近、我社は海外業務のヘッド部分をまた香港に戻しました。
上海の仕事仲間の会社も同じ様な動きが確実に進んでいます。

多少の問題、紆余曲折は当たり前で
Q先生が常々御指摘されている様に
上海を始めとする中国経済の将来・発展は間違いの無い事だと
強く実感していますが、
同時にちょっと見放されていた香港の重要さ、有り難さが
再発見されるのではないかと感じていますが
Q先生は【香港の将来】をどの様にお考えでしょうか?

現在上海、香港では会社の用意したマンションに
長期滞在し仕事をしています。
将来の独立も考え、上海と香港のどちらかに
不動産(住居)の購入を考えています。
香港の不動産価格は以前とは比べ物に成らないほど安く
また、自分自身が肌で感じる実感で
香港の将来にかけ、香港の不動産の購入を考えています。

Q先生の御指導を頂きます様お願いいたします。


■QさんからのA(答え)

香港にある日本の会社で働いているようですが、
ひところは会社がどんどん上海の方に移りましたので、
私の友達の中にも上海に移った人がたくさんいます。

それが最近は、どうも中国で仕事をやっても不安だというので、
またその本部を香港に戻しているということを
お手紙を見て初めて知りました。
そういうことが起こる客観的情勢があることは私も認めます。
でも、やはり中国でやる仕事は中国本土でないと難しいと思います。
香港はそういうことで、どんどん仕事を大陸にとられてしまって、
香港の人が失業して仕事を大陸に探しに行っている時代ですから、
そのために香港の不動産も安いということでしょう。

それがまた元に戻るということではなく、
おそらく香港は華南地域の窓口と、
大陸に投資をする場合の基地、という形で残るのではないでしょうか。
不動産は上海で買うか香港で買うかということになれば、
私は両方とも実際にやっておりますけれども、
いまだったらやはり上海の方を選びます。

ただ中国の不動産は、経済が発展していても
一直線に値上がりして行くわけでなく、
株のような動きをしますから、
上がったり下がったりでとても難しいところがあります。
その上、株ならすぐ売ってしまえますけれど、
不動産はいっぺん買いますと、
余程のことがないとなかなか売れません。
ですから場所を間違えないということが、とても大切だと思います。
私も最近上海に何軒か不動産を買いましたが、
逆に売りたいという人もいますので、
私の隣り組になって下さい。
ハイQに連絡して下されば、
連絡先を教えてさしあげることができます。
紹介料は一切無料です。


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