第286回
■O・MさんからのQ(質問):映画評が読みたい

自らも投資家として成功、失敗のご経験のある
Qさんのコラム、書籍は説得力があり愛読しています。
ところでQさんは小説も書かれる文化人であることは
承知していますが、映画もご覧になるのでしょうか。
もしご覧になるのであれば、
日刊とするには沢山の映画を見ないといけないので、
例えば週間サイトとしてでも、
Qさんの映画評というのがあればと思いますね。
また映画好きの私としてはQさんの映画評が読みたいです。

ビジネスだけでなく文化・風俗を含めた
異文化体験の最も簡便なものが映画だと思いますが、
こういうものにこそビジネスのヒントもあり、
また情報収集のチャネル拡充にもなると思います。
ヤフーのホームページには
映画サイト(ヤフー・ムービー)があり
彼らの批評だけでなく、
ホームページ読者の批評書き込み欄もあり
全ての投稿者のコメントが載ります。
映画の人気には色々な議論がありますが、
沢山の方が投稿され盛り上がっているところを見ると、
媒体としての映画は無視できないと思います。


■QさんからのA(答え)

映画というのは小説よりも
もっと具体的で頭に入りやすいものだと思います。
私も小説書きをやっていたころは、
映画会社から試写会の案内がたくさんきましたので、
ときどき行きましたけど、映画を見ると疲れるんです。

どうしてかというと、映画を見ていてただ面白いとか
つまらないとか言うことならいいんですけど、
私たちのようにものを書く人になりますと、
「どうしてこういう表現の仕方をやるのかな、
こういう具合に変えればいいのに」と
つい作る人の立場になってしまうんです。
だから見終わったらもうクタクタです。
そのうちだんだん見なくなって、
映画から見離されるようになってしまいました。

でも最近の小説は
映画のタネ本を書いているようなところがありますから、
だんだん説得力がなくなってきましたね。
私は画面でなく、文章でないと表現できない
「物の考え方」の方に傾いています。


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