■QさんからのA(答え)
いま日本の株は20年来の安いところにおります。
そしてこの先さらに安くなる可能性もあると思います。
それは株が安くなったら儲かるシステムを考えた
証券会社のせいだとあなたはおっしゃるわけですけど、
そういった面ももちろんあるでしょうが
基本的には日本の政府の政策が
銀行に株を売らせていることから起っていると思います。
アメリカでは銀行は株は持たず、
一般の人と年金のようなところが株を持っているんです。
ですから株を売るひとがいても買う人がいるからいいんです。
それに比べると日本人は自分で汗水たらして働きますが、
稼いだお金は銀行に持っていって遊ばせておく習慣があります。
銀行が代わりに株をやっていたわけです。
景気が悪くなって不良債権がたくさんでたら
アメリカへ行って勉強してきた政府の政策担当者たちが
実情を知らずにアメリカの真似をすればよいとばかりに
銀行は株を持つなと言って銀行に株を売らせているのです。
でも株を買う人がいませんから株価は下がるよりほかありません。
ですから日本人の財産を
政府が一生懸命下げているということになります。
現に私の財産だって一番多いときから見たら
10分の1になってしまいました。
そういう方向にいまの日本は動いていますから
個人の力ではどうにも止まりません。
お金は儲けにくいところから儲けやすいところに動きますから、
気がついたら自分のお金も
いつまでも日本でうろうろしてはいないでしょうね。
|