第196回
■子産さんからのQ(質問):コインランドリー経営

土地は大阪府堺市にあり、
旧農村の5m幅の生活道路沿いの150坪です。
商圏は半径1.5km内の世帯数10,000世帯、
人口は26,000人で戸建てが大半です。
Electroluxというスエーデンのメーカーが
プランニングからメンテナンスまでしております。
しかしフランチャイズではありません。

洗濯、乾燥の対象は毛布、布団、カーテン等、
大きいものを主とする計画です。
後に喫茶コーナーを併設する予定です。
割と農家も残っており、精米機も置けば良いと考えています。

建て屋、機械の投資金額は1,000万円かかり、
機械の利用費は600円、800円、1,100円の3段階になっています。

やってみたいと思っていますが、
先生のご意見をお教えください。


■QさんからのA(答え)

地方におられて新しい仕事がないかとお探しのようですけど、
いまは新しい仕事を始めるには大変難しい時代ですので、
よほどお考えにならないといけないと思います。

私も30何年も前の日本で、
まだ洗濯屋さんが一軒一軒家をまわって
洗濯物を集めているのを見て、
その内に人手が足りなくなるだろうから、
自分で持ってきてもらった洗濯物を洗う商売が良いのでは、
と思ってコインオペの洗濯屋をやったことがあります。
一番多い時は八軒やりましたが、
最終的には自分がやる仕事じゃないとやめてしまいました。
その後全国にそれが広がったんですが、
今日多少は残っておりますけど、
それを何百軒もやっている人はあまりいないようです。

今からお考えのような仕事を始めても
なかなか思うようにいかないことが多いと思いますから、
既にやっている所をご覧になって、
どういうやり方をしているのか
根掘り葉掘り聞いていただきたいと思います。
それも何軒も聞きすぎるくらいに聞いて下さい。
そして、その仕事をやる上での欠点が
どこにあるかということに注目するのが大切だと思います。
どんな仕事も良い所を見ると上手くいくように見えますけど、
仕事の良い悪いを決定するのはネックになる所です。
それをきちんと片付けられないと上手くいかないんです。

洗濯屋の時も、最低、職人さんと女の子と
2人必要だったんですけど、
職人さんが人を使い切れなかったために
女の子にしょっちゅうやめられてしまったんです。
仕方がないからうちの奥さんに
手伝いに行ってもらったのですが、
「私は自分の家の洗濯も人にやってもらっているのに、
どうして人の家の洗濯をしなければいけないんですか」と
言われて、それもそうだと思ってその商売はやめたんです。
そういった思わぬ欠点が必ずあるんです。
ですから、その欠点が自分で片付けられるかどうかを
お考えになって、やるかやらないかを
決めた方が良いと思います。


←前回記事へ 2003年3月14日(金) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ