第171回
■渡邉 和秀さんからのQ(質問):28の法則

邱先生

ご無沙汰しております。昨夏敦煌の投資考察団に参加させて戴いた、
渡邉 和秀と申します。
いつも ”もしQ” を拝見させて戴いております。
その後、お元気そうで何よりです。
また、昨年は直々に面接いただきありがとうございました。

実は先日の28の法則を拝見し、面白い話を聞いたことがありましたので
先生のお耳に入れさせて戴こうと思い立ち、メールさせて戴きました。

これは確か管理者行動の教育かなにかで講師の方に聞いた話なのですが、
講師の方いわく、

ある会社で社長直轄の重要なプロジェクトが持ち上がり、
各事業部から各部門の精鋭を2名ずつ集め、
20名のプロジェクトを発足させ、精鋭部隊を作ったとのことなのです。
ところが、、、精鋭部隊となるはずのこのプロジェクトが
数ヶ月経つうちに4名(20%)がプロジェクトをひっぱって行くなかで、
16名(80%)が所謂駄目社員になってしまったとのことなのです。
精鋭部隊ではなく、普通の組織になってしまったとのことなんです。

どういう風に見たらよいのか判りませんが、こういうのを法則というので
しょうか?

今年の考察団も面白そうですね。アンコールワットは
一昨年行ってきましたので、できれば中国の奥地のものに
また参加させて戴こうかと考えています。

ご健康にお気をつけ、ますますご活躍ください。それでは失礼いたします。


■QさんからのA(答え)

私がニッパチの理論を書いたのは、
実はたくさんの人に会っていて、
世の中がこれだけ難しいところにあるのに
それを実感していない人が結構たくさんいて、
10人に2人ぐらいしか
そのことを心配している人がいないんですね。

そういう人は当然その心配を
片付けたいという気持ちが起こりますから、
結果として次の道を拓く人になります。
ですから、なるべくなら2と8の中の
2のほうになりなさいという気持ちで書いたものであります。

そのついでにウナギの養殖の話をしました。
一つの囲いの中にいるウナギに同じような餌を与えても、
他のウナギより大きくなるウナギは
10匹に2匹の割合なんです。
その2匹を他に移すと残った中からまた
ニッパチの2になるのが出て来るんです。

ですから置かれる環境によって
周りとの比較で2になるモノが変わるということであります。

あなたがお聞きになったのは2になる人だけを集めたら、
その中から8になる人が出てきてしまった
ということですので、優秀な人を集めても同じ事が起こる、
逆にだめな人ばかり集めても同じ事が起こる。
ですからニッパチの理論というのではないかと思います。


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