第166回
■M.SさんからのQ(質問): 電気自動車について

先日、先生と船井先生の対談をまとめた
「なぜいま中国か」を読み大変ビックリしました。

その中で、慶大の清水教授が世界一の電気自動車を
完成したと書いてありました。

その車は,時速300キロ以上出て,加速性能がすごく良く、
リチウム電池を一時間充電すれば八時間もって、300キロ
は、優に走れる。燃費は六分の一。10万台のラインを作ると、
一台の製作費がガソリン車の二分の一で出き、2010年迄に
実現出きると書いてありました。

もし、この話が本当ならこの車を作って大儲けするのは、
中国の自動車メーカー以外は無いと思いました。

又、その時には日本の産業は大打撃をうけると思いました。

先生はこの件どの様に考えられるでしようか?


■QさんからのA(答え)

私が船井先生と対談した本をお読みになって、慶応大学の電気自動車にビックリされたようですけども、それがそのまま企業化されていくのかどうかというのはまだなんとも言えないと思います。

世の中にはこれと似たような発明、発見はいくらでもあるわけで、その中から企業化に成功するものと、そうでないものが自然とわかれてくると思うんですね。

ですからそれが直ちに日本を飛び越えて中国のものになるというわけでもございません。むしろ日本のように高度の技術のプロセスを経てきた国の方が次の新しいものに着手すると考えた方がよろしいでしょう。

それが一歩早く成長した国の生きる道ですから、中国にいきなり行ってしまうんじゃなくて、中国には既に量産に入った分野が移って、日本はもっと高度の技術を必要とする分野に力を入れるということになるかと思います。

またそうでなければ日本は成り立っていかないわけですから、そんなに一足飛びに飛び越えて心配する必要はないと思います。


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