第144回
■石橋 寛容さんからのQ(質問):なぜ中小企業のオヤジが鈍いか?

Qさんいつも読んでいます。
(厳しい話が多くて落ち込む感じですが)

私はリストラで失業中の50歳です。
IT関連で独立して個人事業やっていたが4年と半年で仕事が無くなりました。

50歳でもQさんだったら中国とか外国に出るのでしょうが約30年間高度成長で楽な会社員生活やって
きた人間は急に外国に行く度胸も当ても無いので茫然自失みたいな心境になります。

会社員でも海外経験が有るならば現地のことも分かるし知り合いも居るだろうからなんとかなるのでしょうが。大企業の下請けで楽な経営していた中小企業の社員は世間知らず世界知らず。

中小企業のオヤジだって大したことないと思います大企業の機嫌をとっていれば仕事が来ていた。
それを30年間も続けているとバカになるのでしょう。

中国とかに行ったり逃げたり出来る才覚が無くても楽な下請け稼業は高度成長期には出来たのでしょうね?

リストラで仕事が無くなった中高年や中小企業を維持できなくなったオヤジがこれからの日本の大きな問題になるのだろうな。
人事でなくて自分の事なんですが

現時点ではまだ安くてきつくて汚くて大変な仕事は有ります、我慢できればそれで生きることは出来るが
不良債権処理が進んでいき中国の製造工場がもっと盛んになって競争に負けた日本企業がバタバタ消えて行けば仕事にアブレタ人が暴れる事も増えるだろうしまた移民が出てくるのかな?
30歳前後までかな、40歳代になると移民は無理かな?

日本には老人ばっかり残るのかも知れません。

高度成長期に楽して儲けたツケが今ごろになって出てきたのかな?
それほど苦労しなくても仕事が腐るほど有ったから苦労知らず世間知らず世界知らずの中小企業オヤジが多いだけの話ではないか?

一度落ちるところまで落ちて這い上がる以外に道が無いのではないか?
そういう感じで見ています。

以上よろしくお願いします。


■QさんからのA(答え)

私は今年78才ですが、いまも毎月中国に行っていますし、中国と日本にまたがって新しい商売をスタートさせています。

私ならどちらにも精通しているから当たり前だと思うかも知れませんが、私は13年前にはじめて中国大陸の土を踏みました。ですから私にとっても中国は新天地なのです。

ただ年を取ると人間は退嬰的になりがちですから、なれないことに対しておっくうになります。それこそ老いのはじまりですから、なるべくそうならないように老人のやりたがらないことをやるようにつとめているのです。

新しいことに挑戦しなければ、おっしゃるように老人だけが日本に残ってしますことになるでしょう。

どちらにするかは年の問題よりも、心がけの問題だと思います。頑張って下さい。


←前回記事へ 2003年1月21日(火) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ