第129回
■山本邦明さんからのQ(質問):中国株の旨味は終わった?

邱先生、こんにちは。
先生のグ□ーバルな視点と豊富なご経験や実績に裏付けられた卓越した鋭い物の見方に敬服している者の1人でございます。

そこで、ぜひ中国株の将来性についてお聞きしたいのですが、現在の中国はちょうど昭和30,40年代の高度成長期の日本に酷似しているとよく譬えられています。その観点からすれば、中国も同様の発展を遂げるので、中国経済の大成長に伴い中国株の上昇によるハイリターンが見込めると言われております。
(当然ハイリスクもございますが。)

しかしながら、一方では当時の日本の高度成長は、アメリカをはじめ世界的な高度成長期でインフレの時代の中でのものであり、現在の中国は世界的なデフレの中でのものであるから、同様にはいかない。また2001年のB株の高騰で中国株の旨味は終わったんだという見方もあります。
私は人口や国土の規模から見ても、むしろ日本の比じゃないと、そしてこれからだと見ています。

素人考えですが、先生はどうお考えでしょうか。お聞かせください。


■QさんからのA(答え)

今の中国の経済は、単純比較はできませんが、昭和40年代の日本に似ていると思います。

中国も高度成長に入ってから10年が経ちました。日本が昭和30年代から始まって40年代に入った頃の高度成長期にあたるとお考えになればよろしいかと思います。

私が株を始めたのはちょうど昭和30年代の半ば頃でしたが、私のところに証券会社の人が訪ねて来て、「昔は商売がやさしかったけど、今は本当に難しくなりましたね。」と言っていました。

いつの時代でも人は同じことを言うんですね。

既に通り過ぎたことは、全て見えているから簡単だと思えてしまいますが、これから起こることは何も見えていないわけですからいつも難しいのです。

そういう意味では、今も昔もあまり変わりはありません。

「これからは難しいですね」という証券会社の人に私は言いました。
「そんなことを言ったらこれから生まれてくる人はどうするんですか?これからだって第二の松下幸之助は出てくるんですよ」
これには向こうも苦笑していました。そういう言い方をする人はいつの時代にもお金持ちにはなれません。

昔の方を向かないで、未来の方を向いて考えてください。


←前回記事へ 2003年1月6日(月) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ