第119回 ■関羽さんからのQ(質問):海外での不動産投資について
いつも楽しく勉強させて頂いています。 私は米国シアトル在住の者です。 米国の住宅ローンの金利が下がりましたので、最近シアトルの東にある新興住宅街にCondomimium(2Bed,2Bath)を2Units程購入しました。 頭金25%で後はローンを組みました。 計画としては5年から10年位持って値上がりしたら売却するか、余り値上がりしなかったらそのまま賃貸にしておいても良いかと考えています。 先日のQ先生のコラムに米国不動産に投資した記事が有り、余りうまく行かなかったとありました。どのようにうまくいかなかったのか勉強のために教えて頂けませんでしょうか? シアトル地区の不動産は統計的には10年で2倍位の値上がりのようです。 中国の不動産投資や株式投資には大いに興味があります。 色々と勉強させて頂いて来年に中国株式投資に挑戦したいと思っています。 これからも宜しくお願いしましす。
■QさんからのA(答え)
シアトルで最近コンドミニアムをお買いになったということですが、ちゃんと勘定が合っていれば買ってもかまわないと思います。でも、金利が安くなったのは経済が悪くなることを前提にして起こっていることですから、本当は、コンドミニアムを買うのは、もう少し経ってからの方がいいと思います。 アメリカの不景気はまだ始まったばかりで、これから相当長期にわたって難しい局面が続くと考えられます。 コンドミニアムの値上がりを期待するのは難しいので、(入居者・店子に)逃げられてしまってもローンが払えるように準備しておいた方がいいと思います。 実は私もシアトルにマンションを1000室ほど持っていましたが、全部売ってしまいました。 難しいのは、国際的にやっていますので、アメリカで値上がりしても円がそれ以上に値上がりをしたら、値上がり分が全部パーになるということです。 為替相場が変動するので国際的な投資は難しいのですが、アメリカにいてアメリカのお金で考えるのなら話はまた別です。 さらに、アメリカは既にかなり成長しきった国ですから、不動産投資は値上がりも鈍いし、投資の対象としては難しいと思います。しかし、これで終わりということではないので、難しい時代ですがよく気をつけておやりになってください。