第102回
■こばさんからのQ(質問)

40回目のSYさんへの回答で大阪がだめになったのは

「大阪の地元が商売が悪いということじゃないかと思うんです。
それを立て直すにはどうすればいいかということになりますと、
工業生産も、それから物の売買をする仕事も、 もう大阪にないんですね。」
とありました。

なぜそうなったのでしょう?
そこのところもう少し詳しくお聞かせください。
大阪人です。よろしく。


■QさんからのA(答え)

まえに、大阪の商売は相当ひどいなという話をしましたが、
これは私個人が大阪に友達も多いし、
出張で講演にもよく行くので、そのたびに感じていることです。

大阪の商売が悪くなったのは、
大阪の人がポーっとしているからではありません。
大阪でいくら商売をやっても
お金が儲からなくなったということです。
お金が儲からなくなったのは、商売をやっていても、
付加価値が出てこなくなったからです。
つまり、付加価値そのものが
大阪からよそへと移ってしまったので、
いくらがんばっても金が儲からなくなったのです。
すると商売を辞めてしまうか、
がんばっている人でも頭が痛くなってしまいます。
商売というものは、
付加価値がないところでいくらがんばってもだめなのです。
ですからどこに付加価値があるのかという
チャンスのあとを追いかけて、そっちへ行くことです。
さしあたり金の儲かる仕事がどこにあるかというところに
焦点をあてて一生懸命探がすことです。

大阪ではチャンスがなくなってしまいましたけど、
むかし大阪と付き合いがあった上海に行きますと、
むかし大阪で金が儲かったのと同じ条件がころがっています。
魚の通らないところで魚釣りをするか、
魚のいるところで魚釣りをするかという事になりますが、
自分が釣竿をたれているところを中心に物を考えないで下さい。


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