第91回
■M・HさんからのQ(質問)

Qさんはじめまして。 35才の会社員(既婚・女)です。
夫婦そろってそこそこの収入に恵まれ、
並みの生活には事欠かずに暮らしています。

主人は九州男児で、結婚当初は縦のものを横にもしない、
家のことはカミさんまかせの亭主でした。
共働きなのにこれではいけないと思い、
5年かけて話し合い、
やっと、頼めば家事を手伝ってくれる
いいダンナさんになってくれました。
と思ったら先日、彼が食べ散らかしたテーブルを
かたづけてくれるよう頼むと、
ブツブツと…
「このあいだテレビで、
奥さんは家にいて、家事に専念した方がいいって言ってたよ。」
とのたまうのです。
そのときは何も言い返さず、
タイミングをのがしたのでどの番組なのか聞かずじまいでしたが、
なんと余計なことを! と腹が立ちました。

何を申し上げたいかというと…
奥さんが専業主婦あるいはせいぜいパート勤め、
という夫婦はまだまだ多いようですが、
この不況のなかで、収入のほとんどを
一人の大黒柱に頼るということは無理があると思うのです。

男性は、結婚後も仕事を続けたいと思う女性を選んで、
家事など協力したらいいし、
女性は働いて、家事なんていくらでも手を抜いて、
どんどん楽しく消費したらいい。
専念するほどの家事って、どんな豪邸のお掃除なんでしょう?
まさか節約に、すごい時間とエネルギーを使っているのでは?

なんだかこんなところにも、
デフレが解消しない原因があるように思えるのです。
専業主婦になりたい女性の気持ちもよく分かりませんが、
こんなに不安な世の中でも、
奥さんに家にいてほしい男性の気持ちも分かりません。

成人男性の意識改革はあきらめて、
4ヶ月になる息子を
偏見のないように育てるしかないのでしょうか…。


■QさんからのA(答え)

奥さんは旦那が亭主関白みたいな態度を取るのが解せない
といって質問されてると思うんですけども、
昔に比べると日本でも共稼ぎが普通になってきましたね。
私が初めて文章書きをやった頃は、
日本の女の人は大半が家にいたんです。
女の人は育児から、洗濯から、台所仕事までやんなきゃいけないのに、
その上また外に働きに出たんじゃあ、労働過剰になって大変だから
やらん方がいいと書いたこともありました。
でもその後の世の中の動きを見ていると、
夫婦共稼ぎがだんだん当り前になってしまって、
一人分の稼ぎじゃ間に合わなくなってしまいました。
また男女分業で内と外に分れて仕事をやるよりも、
男女の区別なく同じく仕事をやるようになると、
夫婦は夫婦であると同時にお互いの相談相手になってしまいます。
むしろ、そうゆう形の方が夫婦関係も長続きするようです。

したがって、奥さんが一生懸命自分の仕事に打ち込むのは
別に不思議ではありませんけれども、
すれ違いが激しくなったら夫婦間で調節をする必要があると思います。
万一調節が上手く行かないと、
いつまでもそれを根に持って生きることになりますから、
だんだんズレが大きくなって夫婦間の危機を招くこともないとは言えません。
よく相談をして、夫婦間のパイプが詰らないように努力して下さい。


←前回記事へ 2002年11月29日(金) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ