第18回
■ AさんからのQ(質問) 

大阪のAと申します。
ハイハイQさんQさんです。創刊おめでとうございます。
先生とは20年くらい前より本や講演を通じて、付き合いがあります。
中国株買い付けツアーでは、香港で食事をし先生のお話を間近で
聞けたことが今でも印象深く記憶に残っています。

さて、質問ですが、
最近の「と言ってもかなり以前から」世界的金融不安等で、
資産の一部を黄金(ゴールド)に換える人も増えているようです。
私も全く無関心ではいられません。
黄金を持っているだけでは、メシの種にはなりませんが、
先生の黄金に対する見方を聞かせていただきたいと思います。


■ QさんからのA(答え)

Aさんへ

このあいだも金の話がありましたけど、
世界的な金融不安がこれだけ表面化してくると、
あれで持っていてもダメ、これで持っていてもダメということで、
みんなが不安になってしまいます。
デフレになると現金で持っているのが一番値打ちがあるんだから、
現金で持っていればいいんじゃないかと言うけど、
その現金というのがいまはお札ですから、
国がお札をドンドン刷るということになったら、
お札が役に立たなくなるんじゃないかと心配になります。

そうすると、昔みたいにまた、
金本位制に戻るんじゃないかという考え方をする人もありますが、
金本位制からどうして離脱したかというと、
それでは間に合わないほどお金が必要になったんですね。
したがって、金はもはや
物々交換をする時の仲介の役割を果たすことはなくなったんです。
それが、時々、こういうことがあると、
金の値段をウァーッと上げるということが起るんです。
でも、またすぐダメになるんですね。
どうしてかというと、
金は石油と同じように、物の方に入っちゃったんです。
石油は消耗品で、石油がないと車が走らんとか、化繊もできませんが、
金の場合は、飾り物にするとか、歯をつくるのに使うとか、
たいした用途はありません。
その上、鉱山が金の先売りをしているんですね。

私も昔は金の復活があるんじゃないかと思って、
金を高い時に買ったことがありますけど、
いまもそのまま眠っております。
ですから「今が金が上がるよ」という話を聞かされても、
「ああ、そうですか」と聞き流すだけで、
素直には受け入れることが出来ません。
皆さんが金を壺の中に入れて土の中に埋めておくことに
別に反対ではありませんけど、
紙幣の代わりをやるとお考えにならないほうが
よろしいんじゃないでしょうか。


←前回記事へ 2002年9月17日(火) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ