“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第648回
こんなところまで中国産

自動車メーカーから大学へ職場を移って、
新たに加わった愉しみとして、単行本の執筆・出版がある。
毎年5冊程度の本を出せるようになりたいと、
目標を置いていたら、
今年はもしかして目標を達成できる可能性もでてきた。

先日は、監修を依頼された、
ナツメ社「自動車のメカニズム」という図解本が出版されたが、
それ以降に執筆を依頼されている単行本が5冊たまっている。
そのうち、このコラムのコンテンツを主体として再構成した、
「美味しさの本質」をテーマにした新書の執筆が、
やっと終わりそうになってきた。

5月には、こちらは本業だが、
物理の参考書が出版される予定。
これは、自動車の様々な機能とメカニズムを紹介し、
そのなかで使われている物理原理を解説する。
まずは、現象を説明して、それから原理を説き明かすという、
通常の参考書の逆を行くもの。
もう一つ本業として、
ITS(高度交通システム)の参考書のシリーズの出版計画があり、
そのうち自動車について私が執筆担当をしている。
こちらも同時併行に執筆を進めている。
本業に近いものとしては、
未来科学技術の夢として、
「ものづくり」の愉しさを紹介する新書。
若者の「ものづくり」離れを引き戻すために、
できるだけ早く執筆したい。
そして、5冊目が、現在企画を調整中のもの。
「食文化の継承の問題提起」をテーマにした単行本。
こちらは、色々と現場を取材する必要があり、
相当な工数がかかりそうだが、それもまた愉しい。

執筆計画を考えていた矢先に、
学生たちとのゼミ旅行の帰りに、
最近の食の流通事情を象徴するような経験に出会った。
会津の山奥の「道の駅」で土産を探していたときだ。
茸などいいかと考えて、いろいろと見たが、
保存剤などの添加物が相当入っている。
やっと、乾燥茸を無添加で売っているのを発見。
「ちち茸」などの珍しいものもある。
これにしようと、そのパックを手にとる。
念のために、その裏についている商品説明をもう一度読んで、
愕然としてしまった。
『中国産』と記述。
棚に戻したのは言うまでもない。


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2007年2月28日(水)

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