|  第597回絶品の鴨に極上のヒラメ
 研究室の学生たちを自宅に呼ぶ宴会を毎年開催している。ちょうど、卒業論文の中間発表が12月初めの土曜に行うので、
 その翌日の日曜にすると集まりがよく、
 今年も20名全員が参加した。
 20名も客を呼ぶ宴会となると、料理は鍋中心が考えやすい。これまでに、タラバ、鮟鱇などの鍋をしてきたが、
 今年は趣向を変えて鴨にした。
 鴨尽くしということで、西崎ファームのラインアップを仕入れた。
 バルバリー鴨で鍋、合鴨の燻製で炙り焼き、
 そして、鴨のコンフィ。
 これに前菜で三浦大根、有機栽培ニンジン、セロリーの
 野菜スティック、メンタイクリームチーズのディップを準備。
 さらに、小樽からの仕入れで、
 ヒラメ、シマソイ、螺貝の刺身という構成にした。
 準備した日本酒は、初駒、秋鹿山廃雄町70%、秋鹿山廃山田錦70%、悦凱陣山廃雄町、諏訪泉田中農場、
 宗玄八反錦の純米酒の面々。
 最初はちょっとビールで乾杯と、
 琥珀エビス、ブラウマイスター、モルツプレミアム、などを準備。
 ところが、取り寄せた魚の量が多すぎた。
 ヒラメは小さいときいていたので4尾お願いしていた。
 それにシマソイ6尾、螺貝が3個。
 そうしたらヒラメは2kgくらいのまあまあの大きさのもの。
 全部捌くのに結構かかってしまって、宴会開始に間に合わず。
 学生たちが集まって、まずはビールで乾杯。そして、野菜スティック、ディップ、サラダなどを
 食べてもらっている合間に、魚を全て捌き終わった。
 このヒラメが極上。
 さすがに、信頼している三角市場の仲買さんが選んだだけあり、
 口のなかに入れて噛むと上品な旨みがあふれ出す。
 プリっとした食感も最高。
 これは、初駒がよく合う。
 青森と北海道と近い関係もある。
 そして、シマソイも脂が乗っていて、
 独特の味わいが病みつきになりそう。
 ヒラメが静の味わいとすれば、シマソイは動の味。
 そして、鴨の協演も素晴らしかった。
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