第275回
京都の新開店イタリアン
京都は季節感を感じさせる古都だが、食べ物も美味しい。
これまで、京都では和食を中心に食べ歩いていたが、
今回はイタリア料理店を訪れた。
というのは、その店の店主から、
以前掲載した「味覚障害列島の日本」という記事に対して、
大変共感を覚えたというメイルをいただいていて、
どんな店か興味を覚えていたからだ。
今年の1月に開店したばかりのその店の名前は、
「ラ・ベッラ・ヴィータ」。
五条烏丸の交差点から烏丸通りを上がって、
二つ目の信号を左に曲がる。
松原京極商店街にあるが、曲がってから結構歩く。
他のお店がほとんどなくなったところにあるので、
立地条件としてはかなり不利。
ご主人の中川英樹さんは
大手流通企業のマーケッティング部門に勤めていたが、
大好きな料理の道を目指して、単身イタリアに修行に渡った。
イタリアでは、数々の料理店に勤めて5年間の海外修行を経て、
この京都の店をオープンしたばかりだった。
さて、お店に予定どおり午後7時の予約時刻に伺い、
一番窓側の席に通される。
フロアのサービスが感じのいい若い女性がやっていて、
ういういしい。
後でうかがったら、中川オーナーシェフのお姉さんとのこと。
まずは、スプマンテをグラスでお願いし、
メニューをゆっくりとながめる。
そして選んだ料理は以下にした。
アミューズ:キャベツのワイン酢漬け
前菜 :温野菜と海の幸のサラダ、南瓜ソース
第一の皿 :フレッシュトマトのスパゲッティ
第二の皿 :兎の白ワイン煮こみ
そして、まずは白ワイン、次に赤ワインを合わせることにする。
インパクトがなくても自然の食べ飽きない味を
というコラムに共鳴した中川さんが、
どんな料理をだしてくるかが楽しみだ。
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