“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第210回
最高のイタリアン

ハノーバー出張の最後の日は、
ホンダにいたころの元同僚と一日つきあった。
そこで、昼と夜をどうしようかと考えたところ、
昼は中華、夜は前述のワイン屋に
ワインの美味しいレストランを教えてもらって行くことにした。

ランチは駅の近くの中華料理屋に行く。
パラダイス・チャイナと看板に書いてある。
ここでは、24ユーロの定食を注文したが、
野菜スープに始まって、肉、野菜、チャーハンと
なかなかの味のものが提供され、とても充実した昼食となった。

夜は、まず、ワイン屋へ寄って、
美味しいドイツワインが飲めるレストランはないか聴いてみる。
ところが、無いというのが答えだった。
そこで、ドイツワインでなくても、
ワインが美味しいところと言って聴きだしたのが、
イタリア料理店だった。
中央駅から東北の方向のさほど遠くない場所にある。

Huenterburg Klasick Gneisenaustrasse 55,30175 Hannover
Tel: 05 11/858588

ハノーバー市の中心からはちょっと外れた
高級住宅街のど真ん中にある。
予約もせずに訪問したら、
幸運なことに屋外のテーブルが1卓だけ空いていた。
客はいかにも、上の階層の夫婦や家族と言った感じで、
とても上品。

困ったことに、給仕はドイツ語かイタリー語しかできないようで、
英語があまり通じない。
特にメニューがドイツ語であり、
その意味が分からないものが何点かあったが、
英語が分からないものは
給仕がいちいち店主に聞きにいったりして、ようやく注文が完了。

まずはプロセッコで喉の渇きを癒す。
アミューズに続いて、前菜はアスパラガスのサラダを注文。
ここもイタリーワインしか置いていない。
ロエロ・アルネイスを合わせた。
ロエロはピエモンテのなかの村の名前で、
アルネイスは葡萄の品種だ。
アスパラにロエロアルネイスの酸味がよく合った。

パスタも秀逸。
そして、最後のメインは兎のローストを注文。
これには、バローロを合わせる。
兎の肉はモモと、あばら骨の周りと両方提供される。
ともに火の通し方も素晴らしく、
上品な脂をバローロが旨みに変えてくれた。
そして、最後のドルチェにデザートワインを合わせて、
とても充実した出張最後の晩餐を楽しむことができた。


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2005年6月10日(金)

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