第196回
イタリアワインの会 〜その6
スーパータスカンのあとは
Lazioのスーパースターであるリカルド・コッタレラの造る
Montiano 1997 Falesco。
コッタレラはボルドーのシャトーコスデュタネルの
コンサルタントで迎えられていることからも分かるように、
素晴しい醸造技術を持ったエノロゴとして有名だ。
ファレスコはコッタリアが1979年に造ったワイナリー。
コッタレラがメルロー100%で造った最高峰のワインが
モンティアーノ。
ガンベロロッソで3グラスという
最高の評価を1994年ヴィンテージ以降連続して取り続けている。
コッタレラのワイン哲学では、
普段飲みの美味しいワインを造るということであり、
高い品質の割りには価格が安いことでも知られている。
今回の楽しみの一つであった。
この弟分のヴィッティアーノも安くて美味しいワインらしい。
また、カベルネフランとカベルネソービニオンの混合の
マルシリアーノもとても美味しいらしく、
ぜひ飲んでみたいワインの一つである。
で、モンティアーノ1997年を開栓。
スパーシーな香りが刺激的だが、
味わいは極めて自然で、素朴でエレガント、
しかし、凝縮している味わいは、
最初に飲んでときには抵抗感が無いが、
その後いつまでも長く続く余韻のなかに深みを感じる。
メルローらしい優しさ、
そのなかに潜む切れ上がりが絶妙のバランスで、
口のなかがいつまでも幸せが続く。
このワインの市場価格は5000円前後であり、
この値段でこれほどの品質とは驚きであった。
同程度の品質のフランスワインに比べて随分安い。
今回、集められたワインはいずれも、
自然な葡萄の味わいを感じるものだった。
そして、いよいよ、持参した
パオロスカビーノのバローロカンヌビを開けることになった。
ワイン好きの知人たちの評価が楽しみだ。
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