“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第149回
シャンパンでサンデーブランチ

米国出張をしたおりに、
日曜の朝にホテルでサンデーブランチという
お得で美味しい食事が楽しめることがある。
これまで行ったなかで、
コロラドスプリングスのBroadmoreというリゾートホテル、
それに、ワシントンDCのリッツカールトンでの
サンデーブランチが秀逸だった。

コロラドスプリングスはもともとは金鉱掘りで栄えた町だが、
いまでは軍関係の施設が多い。
Broadmoreはゴルフコースもある由緒正しいリゾートホテルで、
ゆったりとした敷地のなかで芝生の緑と花々が美しい。
コロラドスプリングスには以前兄が駐在していたので、
その家に宿泊してサンデーブランチを
Broadmoreに食べに行ったことがある。

これは、日曜の午前にやっているバイキング形式の食事で、
シャンパンを飲んでいるグループが多い。
グラスで注文したところ、
アルゼンチンのシャンドン社の発泡酒で
300mlの小さいボトルで提供された。
食事は色々な料理があり、
玉子料理はフライパンで
こちらの好みに合わせて色々とつくってくれる。
ビーフンをペペロンチーノ風に辛く味付けしたものが、
なかなか美味しかった。
これらが、発泡酒にあって
とても優雅な食事ができた覚えがある。

ワシントンDCのリッツカールトンのサンデーブランチは、
またちょっと違う雰囲気で、とても美味しい思いをした。
シャンパンは飲み放題。
そして、料理がとてもいい。
やはりビュッフェスタイルだが、内容がすごく濃い。
蟹爪、鴨ローストなど出色の出来だった。
鮨もおいてあり、結構いける。

シャンパンはドメーヌ・ド・ミッシェルという
あまり聞いたことのない銘柄。
雑味が少なく、繊細な味のバランスをしている。
これが、鮨のガリと実によく合うことを発見した。
生姜の舌を刺激するような辛味をシャンパンが洗い流してくれる。
シャンパンがフリュートグラスの半分くらいになると、
給仕がすぐに注ぎにきてくれる。
アメリカ出張も日曜はなかなか美味しい思いができる。


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