第136回
ドメーヌラモネ その2
ラモネは少量生産なので、あまり日本の市場に出回らない。
しかし、アリゴテからモンラッシェまでの
各ランクの比較をしてみたいという気持ちから、
以下のワインを集めることができた。
ブルゴーニュアリゴテ99
シャサーニュモンラッシェ98
シャサーニュモンラッシェ1級リュショット99
ピュリニーモンラッシェ1級シャンカネ99
バタールモンラッシェ特級97
モンラッシェ特級99
これだけ集めるのに、2ヶ月間の間に
数名が八方手を尽くして探しまくった。
ネット販売では結構ぼっているところもあることがわかる。
もともとトーメンが輸入していたものの
小売価格が分かっていたので、
それと比較して適性価格のものを手配した。
あとは、ちゃんと管理されたものを祈るだけ。
モンラッシェ以外は全て2本づつ手配。
これで、14名のワイン好きを集め
会費が一人当たり16000円だった。
これは、下記の料理を含めた値段なので、
まあまあリーズナブルだ。
・江戸前鱸のクーリエ キャベツ・にんじん・わけぎのマリネ添え
・小松菜のスープ
・蛍烏賊とホタテのガーリックソース アスパラ添え
・大間産桜鯛のグリエと江戸前車海老のすりみのフライ
バジルソース
・有機野菜のサラダ
・ノレソレの炊き込みご飯
・スイーツ4種
・紅茶
アリゴテをまず飲む。
これは食前酒としてはとてもいい。
爽やかで、まだ花開く前の乙女のような優しさ。
シャサーニュモンラッシェは村名ワインだが、
並みの造り手の1級白ワインよりも骨格がある。
リュショットとなると優雅。
まさしく二十代前半の郊外の高級住宅地に住む
のんびりしたお嬢さんといった感じ。
シャンカネはより力強く蜂蜜のような香り。
都心の高級マンションのお嬢さん。
ここまできて、バタールモンラッシェへの期待がいよいよ高まる。
バタールは衝撃的な味と香り。
濃厚で輪郭がとてもはっきりしている。
また、葡萄のミネラルを感じさせる瑞々しさがある。
これは、モンラッシェにも勝つのかも知れないとおもいつつ、
最後にモンラッシェを利く。
ラモネのモンラッシェは100ケース前後と生産量が少なく、
滅多に入手できるものではない。
売っていても馬鹿高い値段がつけられていることが多い。
今回はトーメンのアンテナショップである
マルシェドヴァン銀座で適正な価格
35000円で購入できたことは幸せだった。
と、バタールとの違いは歴然。
パワーが違うのだ。
完璧なまでのバランスに裏打ちされていた。
ワインは白ワインに終わるということが
よく認識できたイベントだった。
※お詫び
2月18日分の原稿にいくつか誤りがありました。
訂正と共にお詫び申し上げます。
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